夫婦とふたごとネコ一匹

家族で起きた事件(?)を基に四コマ漫画を描いています。

骨髄バンクの依頼を2度も断った話

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骨髄バンクを断った1回目

 骨髄バンクからの1回目の提供依頼は骨髄バンクに登録してから15年ほど経ったある日突然来た。3年前の秋、提供同意書などが詰まった大きなオレンジ色の封筒が投函されていた。いよいよかと武者振るいに似た震えを感じたものだった。

 

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 しかし1回目の提供は家族の反対に遭いあえなく撃沈。自分の考えでは家族は喜んで提供に同意してくれるものと思っていたがそうではなかった。理由は前のブログ記事に書いたかもしれない。その時は自分でも納得がいかず提供同意書には提供するしないどちらにも丸をつけて送り返した。その時提供を待っていた人はどうなったのであろう。もしも私が骨髄を必要とした時にはその人がドナーとなってくれるかもしれないのに。

 

骨髄バンク断ってから3年

 それから3年が経った。1回目と同じ様にオレンジ色の封筒が突然家に投函されていた。3年前とは状況は違っている。1回は家族の意見を汲んで提供を断念した。今度は私の番だ。家族には絶対同意させてみせるという意気込みでいた。

 

 この時の私は半年以上前からのダイエットのおかげであれだけ異常値だらけだった血液検査の数値は全て正常値となり胃カメラや数々の検査によりある一点以外全て成長時となった。ある一点を除いて。血圧値だけはどうしようもなく高止まりをしていて薬の服用が必要だった。これが今回の骨髄提供の断念につながってしまった。

 

断念した原因は高血圧症そのものではなく

 いや、高血圧だったとしても問題はなかったのかもしれない。提供を可能とするためには医師から服用を止めても良いかどうかの確認が必要だったのだが「薬をやめたらだめ」という診察のせいで提供をする事が不可能となってしまった。前回は家族の同意が取れなかったが今回は医師の同意が取れなっかった。結局今回も提供ができなかった。残念だ。

 

 提供同意書に断念の丸をしたと共に心の内を同意書の下と裏面にあまりうまくない字で今の気持ちをしたためた。こんなことを書いても何の慰めにもならないと思ったが。相手を思ってのことではない。何とか自分の中にいる別の自分を慰めるための行為だ。

 

骨髄バンクに頼る資格

  こんなこと考えても仕方がないのだがいやな予感がする。もしも自分を含めて家族の中に骨髄が必要となった時に果たして骨髄バンクに頼る資格が私にあるのだろうか。もしも娘が10年後に白血病を発症したとしてもなかなかドナーが見つからないとしても誰にも文句は言えないのではないか。1回目に断った時に私の骨髄を待っていた人は助かったのだろうか。今回はどうなのか。提供の依頼があったということは自分と同じ型の骨髄を持った人が待っているということだ。自分の前回と今回とった行動は将来の自分の鏡写しなのではないのか。これは断ったことに対する自責の念ではなくある種の不安、自分が被る将来の仕打ちを実は自分に対して行なっているのではないかということだ。いやな考えばかりが頭をよぎる。

 

 

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 米骨髄バンクから来た提供断念に対する連絡と高血圧の薬